BELCA宣言及びBELCA会員宣言
BELCA宣言(1998年)
当協会では、設立10年の節目である1998年(平成10年)に、その後の活動指針として「長期ビジョン」を策定し、その冒頭で二十一世紀の建築のあり方について「BELCA宣言」を発しました。
以来、この宣言は協会の活動の指針の一つとなっています。
BELCA宣言
1.建築物は、社会資産であり、そのロングライフ化は後世に対する責務である。
2.建築物のロングライフ化は、地球温暖化防止に加え産業廃棄物の排出を抑制するとともに、資源やエネルギーの有効活用を通して、地球に優しい、「持続可能な開発」のための必要条件である。
3.建築物のロングライフ化は、美しい街並みや景観形成には不可欠である。
4.建築物の寿命は、100年程度を目標として企画・設計・施工・維持管理・診断・改修されなければならない。
5.建築物のロングライフ化推進のために、建築ストックに関するあらゆる情報が整備されなければならない。
6.建築物のロングライフ化推進のために、教育の重要性が認識されなければならない。
7.建築物のロングライフ化推進のための総合的な誘導制度が整備されなければならない。
8.建築物のロングライフ化推進のために、品質の評価、表示と保証のシステムが整備されなければならない。
9.建築物のロングライフ化推進のために、これを支えるニュービジネスが近代的な業種として整備されなければならない。
10.建築物のロングライフ化推進のために、関係団体間等の連携が密にされなければならない。
平成10年5月19日
公益社団法人ロングライフビル推進協会
BELCA会員宣言
当協会では2014年(平成26年)5月に正会員の使命と行動指針を明らかにした「会員宣言」を制定するとともに、その会員宣言に則って各正会員が業務展開して社会貢献していることを証する「会員証」を発行しました。
BELCA会員宣言
○建築物を資産として有効利用しつつ、そのロングライフ化に努め、持続可能な社会の形成に貢献します。
○建築物のライフサイクル(企画・設計・建設→運用管理→解体)の各過程において、新しい技術・機器・部材等の開発・活用を図りつつ、物理的劣化、ニーズの変化、技術革新等に対応しつつ適切にマネジメントして、建築物のロングライフの実現に努めます。
○建築物の企画・設計・建設に関し、建築物のライフサイクルにわたるコストの低減、環境負荷の縮減、維持保全の容易性とフレキシビリティの確保に努めます。
○建築物の運用管理に関し、コストの低減や環境負荷の縮減に配慮しつつ、維持保全計画に基づいて運用・保全(修繕、更新)するとともに、ニーズの変化、技術革新等に対応してバリューアップ(改修)に努めます。
○建築物の運用管理における適切なマネジメントに資するため、公正中立な調査・診断・評価を行います。
○建築物のロングライフの実現に向けた適切なライフサイクルマネジメントのために、不断に、企画力・技術力の向上、人材の育成に努めます。
平成26年5月16日
公益社団法人 ロングライフビル推進協会
参考:定款の規定(平成26年5月16日改正)
(正会員の使命と会員宣言)
第8条 正会員は、自らの事業活動その他において建築物のロングライフ化に努め、社会に貢献するものとする。
2.本協会は、前項の正会員の使命を明らかにするとともに、それを社会に発信するため、総会の決議により会員宣言を定める。
3.本協会は、正会員に対し、会員宣言に則り社会に貢献する会員であることを証する会員証を、理事会で定めるところにより、交付する。
4.本協会は、賛助会員に対し、本協会の事業を賛助する会員であることを証する会員証を、理事会で定めるところにより、交付する。
5.正会員及び賛助会員は、自らの事業活動その他において、会員証を活用することができる。