B E L C A 宣 言

 BELCAでは平成10年5月、設立から10周年を迎えたことを機に、10年間の社会的、経済的変動やそれまでの研究成果を踏まえ「BELCA宣言」を発しました。
 10条からなるこの宣言は、良好な建築ストックの形成の推進には、建築物のロングライフ化の重要性をより多くの方々に知っていただく必要があるとの認識に基づいて発したものです。

1.建築物は、社会資産であり、そのロングライフ化は後世に対する責務である。

2.建築物のロングライフ化は、地球温暖化防止に加え産業廃棄物の排出を抑制するとともに、資源やエネルギーの有効活用を通して、地球に優しい、「持続可能な開発」のための必要条件である。

3.建築物のロングライフ化は、美しい街並みや景観形成には不可欠である。

4.建築物の寿命は、100年程度を目標として企画・設計・施工・維持管理・診断・改修されなければならない。

5.建築物のロングライフ化推進のために、建築ストックに関するあらゆる情報が整備されなければならない。

6.建築物のロングライフ化推進のために、教育の重要性が認識されなければならない。

7.建築物のロングライフ化推進のための総合的な誘導制度が整備されなければならない。

8.建築物のロングライフ化推進のために、品質の評価、表示と保証のシステムが整備されなければならない。

9.建築物のロングライフ化推進のために、これを支えるニュービジネスが近代的な業種として整備されなければならない。

10.建築物のロングライフ化推進のために、関係団体間等の連携が密にされなければならない。