第24回 BELCA会員の新技術・新事業等の説明会 維持保全におけるDX推進 |
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ロングライフビル推進協会(BELCA)では、会員企業の建築物のロングライフ化に資する新技術や新事業等について広く知っていただくことにより、これらの新技術等の活用促進を図ることを目的として説明会を開催しております(過去の説明会の開催報告はこちら)。 昨今、建設業・不動産業では技能労働者の不足が顕著になってきています。また、全産業に比べて建設業の高齢化が著しく進行し、次世代への技能継承の問題や、働き方改革に伴う労働環境の改善による若年層の人材確保・育成、作業効率の向上が課題となっています。一方で、近年のインターネットの高度化や IoT 技術の急速な進化をうけてこれらの技術を活用し、これらの課題解決を目指して DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する動きが活発化しております。 今回の説明会では、(有)スギテック、アズビル(株)、(株)梓設計の3社様より、診断業務、施設管理等業務の分野におけるDXの推進をテーマに、それぞれご紹介いただきました。 当日は、多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終わりました。 |
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1.開催概要 開催日時:令和6年2月7日(水) 15:00〜17:00 会 場:BELCA会議室 参 加 者 :20名 |
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2.各技術の説明内容等 |
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当日の様子 |
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技術等 |
建物診断業務の効率化に資する「スマート検査報告書作成ソフトST」 |
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説明者 |
(有)スギテック 東京支店長 杉山 和也 |
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概要等 |
「スマート検査報告書作成ソフトST」は土木・建築物などの診断業務をタブレットで調査できるアプリケーションである。スマート検査報告書作成ソフトに図面を読込み浮きやひび割れなどの劣化情報を入力することで、入力データはクラウドサーバーで随時保存・共有され、どこからでもアクセス可能で進捗を確認できる。 作業中に撮影した劣化箇所の写真(タブレット端末のカメラで撮影)は、ダイレクトにクラウド上の図面データに挿入・紐付けされる。 作業後のデータはクラウドサーバーから所定の報告書・写真台帳として出力するだけなので、従来、各種帳票の作成に掛かっていた時間も大幅に削減することができる。 当日は、「スマート検査報告書作成ソフトST」の詳細を解説いただいたほか、タブレットを使って実際の作業内容を実演いただき、アプリケーションの有効性がわかる講演となりました。 |
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資料等 |
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当日の様子
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問合先 |
お問い合わせ総合案内 | |
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関連情報 |
スマート検査報告書作成ソフト |
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技術等 | BAS・BEMS による建物設備管理業務の省力化・高度化 |
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説明者 | アズビル(株) BSC マーケティング本部副本部長 西 洋祐 |
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概要等 | BAS・BEMS は事務所、病院、商業ビル等様々な建物における設備監視管理システムとして、快適性・生産性を低下させることなく省エネルギーを実現するために利用されている。設備管理業務の DX 化(省力化・高度化)に向けた BAS・BEMS および自動制御の活用にあたり、従前の標準機能の利用ととともに、各種先端技術を応用した新たな取り組み例やその方向性について紹介する。 当日は、BAS・BEMSの起源・概要、BEMSを利用した各種サービスについて説明頂いた他、設備管理業務DX化や執務環境Wellness化に向けたAIやセンサー等の先進DX技術を取り入れた最新の取組み、またアズビルの今後の設備管理等で目標とする自動制御の高度化について、解説いただきました。 |
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資料等 |
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当日の様子
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問合先 | 建物向け製品/サービスに関するお問い合わせ |
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関連情報 | BEMS ビルエネルギーマネジメントシステム アズビルが解き明かす「エネルギー管理」 |
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技術等 | 施設運営の DX 化を推進するBIM-FM システム 「AIR-Plate」 |
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説明者 | (株)梓設計 企画部門理事 椿 幹夫 (株)梓総合研究所 松澤 亮 |
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概要等 | BIM の活用に際しては建物の設計・施工段階だけでなく、竣工後の維持管理業務でデータを利用することによる効率化が求められている。「AIR-Plate」はクラウドデータベース、ゲームエンジンを活用したビューワー、3D スキャン、AI 等の先端技術を集約することで施設の複雑な情報を一元管理し、3D 画像や文書・図面等の施設情報に瞬時にアクセスできる操作性の容易な FM システムである。 データの保存量や階層の深さに関わらず従量課金は発生しないクラウドサービスを採用することで、低コストで効率的かつ効果的な施設運営を実現できる。システムはノーコード技術で簡単に変更できるため、施設特性に応じたカスタマイズや、将来の技術革新に対応した拡張進化が可能である。 当日は、「AIR-Plate」の詳細を解説いただいたほか、タブレットを使って実際のBIMモデルや3Dビューワーとデータベースの連携(簡素なデータ入力、各種データの引き出し等)、活用方法等も実演いただき、システムの有効性がわかる講演となりました。また、クラウドデータベースを活用した新たな取組みとして、既存建物の2D図面との連携を図ることによる既存建物の維持管理情報との連結について紹介いただきました。 |
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資料等 |
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当日の様子
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問合先 | お問い合わせ | |
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関連情報 | ヒトもタテモノも100年時代へ ―AIR-Plate [施設総合管理システム] |
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公益社団法人ロングライフビル推進協会 事業推進部 TEL:03-5408-9830 FAX:03-5408-9840 E-mail:belca@belca.or.jp
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