第23回 BELCA会員の新技術・新事業等の説明会 維持管理等における予知保全の最先端技術 |
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ロングライフビル推進協会(BELCA)では、会員企業の建築物のロングライフ化に資する新技術や新事業等について広く知っていただくことにより、これらの新技術等の活用促進を図ることを目的として説明会を開催しております(過去の説明会の開催報告はこちら)。 長期にわたって建物が利用されるには、建物の利用者が安全・快適に利用できるよう日々の維持管理が適切に行われる必要があります。維持管理においては、事故等が発生しないよう日頃から建築・設備の点検や補修等を適切に行うこと、また災害があってもすぐに復旧できるよう準備しておくことなどが求められます。一方で、近年のインターネットの高度化やIoT技術の急速な進化により、維持管理においては、設備等の状態を監視して兆候を察知することで故障を未然に防ぐ「予知保全」という考え方も聞かれるようになってきました。 BELCAにおいては、維持保全における点検・診断の役割を、物理的な劣化に関して状態基準保全(状態監視保全)の考え方によって予防保全するとともに将来の劣化の進行も踏まえて必要な対策を検討し提案することとしています。 今回の説明会では、(株)FMシステム、能美防災(株)、大成建設(株)の3社様より、建物の運用・維持管理に際して予知保全の考え方を取入れた技術について、それぞれご紹介いただきました。 当日は、多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終わりました。 |
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1.開催概要 開催日時:令和5年4月27日(木) 15:00〜17:00 会 場:BELCA会議室 参
加 者:19名 |
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2.各技術の説明内容等 |
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当日の様子 |
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技術等 |
BIM・IoT・AI による予知保全について |
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説明者 |
(株)FMシステム 代表取締役社長 柴田 英昭 |
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概要等 |
設備機器等の維持管理では点検、補修・修繕の保全業務が行われる。近年では各種のセンサーを機器類に取り付け各種データを収集し、故障の予兆を分析し適時に修繕等を実施する事例が増えている。実際の建物点検や設備点検、センサー情報のデータを基に劣化進度を定量的に予測する方法としてBIMやAIを活用した最新の予知保全(DX)の取組みについて述べる。 当日は、設備機器等の予知保全のために機器等の劣化現象のモデル化やセンサー等による検知システムとの連動の仕組み、また今後のAIやBIM等との連携について解説いただきました。 |
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資料等 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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技術等 |
BCP 対策としての火災予兆検知システム |
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説明者 |
能美防災(株) 環境システム事業部 菅原 隼渡 |
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概要等 |
クリーンルーム、サーバー室、電気室等における設備の稼働停止の主な要因として電気火災が挙げられるが、これを未然に防ぐことは困難である。そのため、電気火災が発生した際に、ごく初期の段階で早期検知を行うことがリスク管理上大変重要な課題であり、BCPの観点からも必要な防災対策である。火災の早期検知技術として、近年着目されている「火災予兆検知システム」とその導入事例について紹介する。 当日は、近年の火災の発生状況・傾向、電気室やクリーンルーム等の特に空調管理が重要な部屋での火災感知の現状について、また、予兆検知システムの概要について解説いただきました。 |
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資料等 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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技術等 |
構造ヘルスモニタリングを活用したシステム概要・導入事例 |
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説明者 |
大成建設(株) リニューアル推進部 関山 雄介 |
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概要等 |
運用期間中に頻繁に発生する地震動に対し、今までは建物の性能確認のみを目的とした「予知保全」対策の観測モニタリングが主流であった。しかしこのモニタリングは、地震直後の建物の健全性や維持管理などが迅速に確認できない課題があった。本テーマでは、地震後の建物の経過観察・変化の兆候を読み取ることで、
建物維持管理や企業 BCPなどの「予知保全」対策の一躍も担うことが可能な「直後対応」としての構造ヘルスモニタリングの位置づけ、システム概要と導入事例について紹介する。 当日は、企業のBCPで求められること、構造ヘルスモニタリングシステムの概要、またシステムの導入事例等について解説いただきました。 |
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資料等 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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本ページに関する問合せ: 公益社団法人ロングライフビル推進協会 事業推進部 TEL:03-5408-9830 FAX:03-5408-9840 E-mail:belca@belca.or.jp |
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