第21回 BELCA会員の新技
術・新事業等の説明会 「水害に関する対策・BCP 等の取り組み」 を
開催いたしました。 |
|||
わ
が国では、昔から水害による被害を受けてきましたが、昨今では、都市化が進行する中で以前とは様相の違う被害事例が目立つようになっ
てきました。例
えば、令和元年東日本台風の大雨に伴う内水氾濫により、首都圏の高層マンションの地下部分に設置されていた高圧受変電設備が冠水し停
電が発生したため、当該マンションのエレベーター、給水設備等のライフラインが一定期間使用不能となる被害が発生しております。 国
においても「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」
の公開(令和2年6月)、また、「宅地建物取引業法施行規則」が
改正(令和2年6月施行)され、不
動産取引時において水害ハザードマップにおける対象物件の所在地を事前に説明することが義務づけられるなどの検討・対策がなされてお
ります。
こ
のような状況から、火災や地震といった自然災害以外に水害への予防・対策や被災後の継続使用を考慮された建築物も増えてきました。 今
般、BELCAで
は、三菱地所、東京建物、佐藤総合計画の3社
様より水害対応も含めたBCP対
応の建物事例についてご紹介いただきました。 当
日は、多くの方にご参加いただき、盛況のうちに終わりました。 ※
開催にあたっては、新型コロナウイルス対策として、募集定員を会場定員の半数とし、当日は参加者のマスク着用励行(全員)、座席間距
離確保、換気システムの常時稼働、OA機
器等の都度の消毒等を行ったうえで実施しております。 |
|||
1.
開催概要 |
|||
開
催日時:令和4年11月29日(火)15:25〜17:00 会
場:BELCA会
議室(東京都港区浜松町2-1-13
芝
エクセレントビル4階) 参 加 者:18名 |
|||
2.
各技術の説明内容等 |
|||
|
三
菱地所(株):大手町フィナンシャルシティグランキューブ |
||
|
説
明者 |
三
菱地所(株) 管
理・技術統括部 水
上
康
生 |
|
|
概
要等 |
丸
の内再構築として平成28年4月
に竣工した地上31階、
地下4階
の大手町地区に建つ超高層オフィスビルです。防潮板・水密扉の設置、重要設備(特高電気室・
ビル用非常用発電機室等)を地上階へ設置するなど万全の水害対策を行っているほか、大手町エリア全体のBCPに
貢献する「エリア防災ビル」としても計画されており、大地震等の災害時にも電力と水の自立型
システムと災害時の空調利用により大手町地区の防災拠点機能を担います。 当
日は、建物全体でのBCP対
応および水害に関して特に取組まれた対応策等について解説いただきました。 |
|
|
|
当
日の様子 |
|
|
問
合先 |
三
菱地所(株)
管
理・技術統括部 水
上
康
生 様 TEL:03-3287-5100(代表電話) |
|
|
|
||
|
東
京建物(株):Brillia Tower聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING
RESIDENCE |
||
|
説
明者 |
東
京建物(株) 住
宅エンジニアリング部 建
築企画1グループグループリーダー 幸
地
浩
一郎 |
|
|
概
要等 |
多
摩川沿いの立地に令和4年9月
に竣工した、地上33階の
超高層マンションです。当初設計段階では地下階に電気室や給水設備等が計画されていました
が、河川に隣接した立地であることや、令和元年東日本台風で浸水した超高層マンションの被害事例を踏まえ、関連設備を地上階へ移設す
る等の水害対策対応を行いました。その他、免震構造の採用や非常用発電機の活用等、様々な防災対策が施された、地域の新たなランド
マークタワーです。 当
日は、設計時からの計画変更した際の変更内容とその際に特に留意したこと、また共同住宅に関して取組んでいる防災対策について解説い
ただきました。 |
|
|
|
当
日の様子 |
|
|
問
合先 |
||
|
|
||
|
(株)
佐藤総合計画:志木市役所新庁舎 |
||
|
説
明者 |
(株)佐藤総合計画
東京第2オフィス 多々良 邦弘 環境オフィス電気 小幡 俊行 |
|
|
概
要等 |
旧
庁舎の建替えにより令和4年6月
に竣工した新庁舎です。新河岸川と柳瀬川とが合流する立地を生かし志木市の環境と共生する新庁舎として親水公園とが一体的に整備され
ました。庁舎前に整備されたグランドテラスは一時避難場所と活用できるよう計画され、主要な設備や防災対策室等については過去の水害
被害やハザードマップで想定される浸水深レベル以上の浸水被害を想定して配置されています。その他、免震構造が採用される等の様々な
防災対策が施され、被災時には市民の安全を守り災害対策拠点となる新庁舎です。 当
日は、市庁舎の設計コンセプトと水害対策の検討プロセス、また、災害発生時の防災対策拠点として特に考慮した点等について解説いただ
きました。 |
|
|
|
当
日の様子 |
|
|
問
合先 |
||
|
|
||
本ページに関する問合せ:
公益社団法人ロングライフビル推進協会 事業推進部 TEL:03-5408-9830 FAX:03-5408-9840 E-mail:belca@belca.or.jp |