第18回 BELCA会員の新技術・新事業等の説明会 「建設業における機械化施工の最先端技術」 を開催いたしました。 |
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ロングライフビル推進協会(BELCA)では、会員企業の建築物のロングライフ化に資する新技術や新事業等について広く知っていただくことにより、これらの新技術等の活用促進を図ることを目的として説明会を開催しております(過去の説明会の開催報告はこちら)。 建築物のロングライフ化のためには、施工時に適切に工事が行われ、計画された品質・性能が担保されることが重要です。しかし、昨今、建設業では技能労働者の不足が顕著になってきています。また、全産業に比べて建設業の高齢化が著しく進行し、次世代への技能継承の問題や、働き方改革に伴う労働環境の改善による若年層の人材確保・育成、施工効率の向上が課題となっています。 こうした課題の解決を目指す取り組みの一つとして、機械化施工技術に関して研究・開発に力を入れている企業が増えてきております。 今般、BELCAでは、建築施工における自動化に関する技術をテーマとして、以下の協会会員の取り組みを紹介する説明会を開催し、盛況のうちに終わりました。 ※開催にあたっては、新型コロナウイルス対策として、募集定員を会場定員の半数とし、当日は参加者のマスク着用励行(全員)、座席間距離確保、換気システムの常時稼働、OA機器等の都度の消毒等を行ったうえで実施しております。 |
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1.開催概要 |
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開催日時:令和3年9月21日(火)15:00〜16:45 会 場:BELCA会議室(東京都港区浜松町2-1-13 芝エクセレントビル4階) 参 加 者:12名 |
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2.各技術の説明内容等 |
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技術@:(株)大林組:耐火被覆の吹付け作業を自動化する「耐火被覆吹付けロボット」 |
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説明者 |
(株)大林組 技術本部技術研究所 構造技術研究部副課長 瀬川 紘史 |
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概要等 |
耐火被覆工事においては、夏場での防護服の着用による負担が大きいことなどが建設技能者の不足の要因になっています。耐火被覆工事における建設技能者不足の解消をめざし、吹付作業を自動で行うことで省人化し、作業効率と作業環境の改善も実現する耐火被覆吹付ロボットを開発しました。 当日は、当該ロボットの稼働映像等を見ながら、開発した背景や被覆ロボットの概要、また、実際の工事現場へ適用した際の施工結果(施工の品質、建設技能者等との歩掛の比較等)、今後の展開等についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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技術A:鹿島建設(株):マニピュレータ型現場溶接ロボット |
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説明者 |
鹿島建設(株)本社機械部担当部長 水谷 亮 建築管理本部専任部長 遠藤 明裕 |
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概要等 |
高度な技能を有する熟練鉄骨溶接工の減少が懸念される一方、大型鉄骨柱を有する超高層ビルは複数計画されており、鉄骨溶接作業量の増加が見込まれています。これに対応するべく、溶接量が多い大型鉄骨柱の現場溶接を可能とするマニピュレータ(多関節)型現場溶接ロボットを開発し、一般的にロボットでは難しいと言われる角形鋼管柱(BOX柱)角部の連続溶接を含めた全周囲溶接を行い、熟練技能者と同等レベルの品質を実現しました。 当日は、当該ロボットの稼働映像等を見ながら、開発した背景や溶接ロボットの特徴(対象とする柱の種類、熟練溶接工の施工技術のトレース、簡易な設置、少人数による運用等)、今後の展開等についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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技術B:(株)竹中工務店:タワークレーン遠隔操作システム「TawaRemo」 |
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説明者 |
(株)竹中工務店 生産本部生産企画部副部長 内藤 陽 大阪本店西日本機材センター課長 永田 幸平 |
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概要等 |
タワークレーンオペレータの「高所での長時間拘束」、「運転席までの昇降作業の身体的負担」といった作業環境の改善を目的に、遠隔でタワークレーン操作ができる「TawaRemo」を開発しました。大阪に設置した地上の専用コックピットから、名古屋に設置した大型タワークレーンを操作し、材料移動、積み込み・積み下ろし作業等の遠隔操作が可能であることが確認できました。 当日は、当該システムを開発した背景や運用に関する技術的な情報や行政対応、また、実際の利用状況や今後の展開等についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
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関連情報 |
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本ページに関する問合せ: 公益社団法人ロングライフビル推進協会 事業推進部 TEL:03-5408-9830 FAX:03-5408-9840 E-mail:belca@belca.or.jp |