第5回 BELCA会員の新技術・新事業等の説明会 「コンクリートの長寿命化等に資する新技術等の説明会」 を開催いたしました。 |
建築物のロングライフ化は、解体に伴う廃棄物の発生や新築に伴う資源・エネルギーの大量消費等の抑制し、持続可能な社会の実現に寄与しますが、そのためには、建築躯体を構成する材料の長寿命化に資する技術等が求められております。 今回、今本啓一教授(東京理科大学。本会特別会員)、(株)安藤・間、(株)大林組の3者の建築物の躯体を構成する主要な材料であるコンクリートの長寿命化等に資する技術等を紹介する説明会を開催いたしました。 当日は、多くの方にご参加いただきました。 |
1.開催概要 開催日時:平成29年2月9日(水)14:00〜17:00 会 場:BELCA会議室(東京都港区浜松町2-1-13 芝エクセレントビル4階) 参 加 者:26名 |
2.各技術の説明内容等 |
コンクリートのひび割れ調査、補修・補強:今本 啓一 教授(本会特別会員) |
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説明者 |
今本 啓一(本会特別会員) 東京理科大学工学部建築学科 教授、(公社)日本コンクリート工学会「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針普及委員会」委員 |
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概要等 |
鉄筋コンクリート造構造物の長寿命化のためには、経年劣化する躯体の状態、特にコンクリート躯体の劣化の代表例ともいえるひび割れについて適切に評価することが重要となります。(公社)日本コンクリート工学会は、コンクリートのひび割れに対して従来より調査・研究活動を行っており、その最新の成果を「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針2013」として発行、改訂を重ねております。 当日は、当該書籍の内容としてコンクリート躯体のひび割れの調査、補修・補強方法やひび割れの劣化判定ソフト等についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
東京理科大学 葛飾校舎 研究棟 7階 工学部第二部建築学科 今本研究室 TEL: 03-5876-1717(代表) |
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関連情報 |
http://www.jci-net.or.jp/j/publish/book/guide_0080.html |
「アクアカーテン®」を適用したコンクリートの再アルカリ化工法:株式会社安藤・間 |
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説明者 |
株式会社安藤・間 技術研究所 土木研究部 主任研究員 齋藤 淳 |
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技術 概要等 |
「再アルカリ化工法」、「脱塩工法」は、中性化や塩害による劣化を受けた鉄筋コンクリート構造物に直流電流を通電することにより、健全な状態に回復させ構造物を長寿命化できる補修工法です。 これを陸上の鉄筋コンクリート構造物に適用する場合は、コンクリート表面への仮設陽極材の保持、コンクリートと仮設陽極材の間に電解質溶液を供給する等、大がかりな仮設材が必要となりますが、大気圧によって給水養生シートをコンクリート表面に貼り付け、均一な水膜を形成する給水養生工法「アクアカーテン®」を利用することで、簡易に再アルカリ化工法や脱塩工法を陸上構造物へ適用できます。 当日は、技術の概要に加え、施工事例についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
株式会社安藤・間 技術研究所 土木研究部 TEL:029-858-8813 |
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関連情報 |
超高強度繊維補強コンクリート「スリムクリート®工法」:株式会社大林組 |
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説明者 |
株式会社大林組 技術本部技術研究所生産技術研究部副部長
平田 隆祥 |
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技術 概要等 |
従来の超高強度繊維補強コンクリート(UFC)は,高い圧縮強度を有し,耐久性に極めて優れ,繊維補強を活用するため部材に鉄筋を用いないなど,従来のコンクリートと大きく異なる特性を持つ材料ですが、高温熱養生が前提となっており,工場製作される場合がほとんどです。 「スリムクリート工法」は、現場での常温養生が可能な超高強度モルタルと超高強度鋼繊維で構成されることから、施工規模や施工条件の制約を大幅に軽減でき、また、様々な躯体断面の修復等に用いることが可能で、コンクリート躯体の長寿命化・高耐久化に資する工法です。 当日は、技術の概要に加え、施工事例についてご説明いただきました。 |
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当日の様子 |
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問合先 |
株式会社大林組 技術本部技術研究所 TEL:042-495-1111 |
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関連情報 |
https://www.obayashi.co.jp/service_and_technology/related/tech057 |
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本ページに関する問合せ 公益社団法人ロングライフビル推進協会 事業推進部 TEL:03-5408-9830 FAX:03-5408-9840 E-mail:belca@belca.or.jp |