機関誌「BELCA NEWS」

最新号のご案内

当協会では、建築物のロングライフ化に関する情報の交流の場として、会員や関係団体等に向けて 機関誌「BELCA NEWS」を発行しています。

BELCA NEWS 2025年4月号(No.191)
特集「木造・木質化」

脱炭素社会の進展やカーボンニュートラル達成を目指す動きの拡大等、サスティナビリティに配慮した企業活動・経済活動が急速に進むなか、炭素蓄積量や環境配慮の観点から建築の木造・木質化が進められています。

令和7 年3 月に林野庁が公表した「令和6 年度建築物における木材の利用の促進に向けた措置の実施状況の取りまとめ」によると、令和6 年度の木造建築物の床面積ベースの着工状況は、3 階建て以下の低層住宅の木造率は83.9%、低層非住宅建築物の木造率は15.5%、中高層建築物の木造率は住宅・非住宅ともに0.1%以下となっており、未だ非住宅分野や中高層建築物の木造率は低位にとどまっていることが報告されています。

今後、新設住宅着工戸数が減少していくと言われる中で、建築物への木材利用を拡大していくには、木造・木質化が十分に進んでいない非住宅分野や中高層建築において新たな木材需要を創出していくことが大きな課題として挙げられています。

しかしながら、近年、非住宅・中高層建築物の木造・木質化においては、徐々にですが萌芽的な取組みがみられるようになってきました。

そこで本号では、最新の木造・木質化の普及に向けた取組みや維持管理の事例、今後の展望
をまとめましたので、持続可能な社会の形成に向け皆様のご参考となれば幸いです。

次号予告

BELCA NEWS 2025年7月号(No.192) ※2025年7月下旬発行予定
特集「超高層マンションの維持保全(仮)」

超高層マンション(20階建以上)は1980年代から建設され、現在1,500棟を超えています。大手ゼネコンと大手設計事務所主体で設計・建設された超高層マンションは、それぞれの特許技術等で建設され、当時の法規制や許認可の対応を含めそれぞれ異なる手法で建設されています。

特に、初期に建設された住棟は、築30年を超え、今までに工事が行われていない電気・給排水・防災設備等の改修と、新築との性能差を埋めるための省エネ・防災改修等の必要性が高まるなど、年代、構造、共用の設備等の違いにより、抱えている問題も異なります。

そこで、今後の超高層マンションの維持保全の取組みについて特集しましたので、皆様の課題解決の一助となれば幸いです。

※内容は予告なく変更となる場合があります。

ページ上部へ